きりとりせん

Let's write what we catched with kiritorisen.

2021-01-01から1年間の記事一覧

2122

2021最後の日の光は 家へ帰る途中の坂道を真ん中の子とのぼりながら みました。いまはもう真っ暗で 2021と2022の間の、ぽかっと浮かんだ、いや沈んだ 時間のなかです。 きのうは、その前の晩にとつぜん そうだ、となり 映画 matrix resurrections を観てきま…

一本の樹

あの世に生えている一本の樹、それがこの世だと思う。樹のてっぺんは 切り株の断面のような円状の平面になっている。そしてこんもりと葉が覆い繁れば できあがるであろう いわゆるまるい樹の姿、のように まるく、ドーム状に、 美しい蓋が 切り株の断面にか…

ある水曜、雨のあと暖かく晴れる

12月になった。今月はクリスマスの曲を新しく弾けるといいね、、と思い 午前中は、生徒さんそれぞれに クリスマスまでの数回で仕上がりそうな 楽しくて、そう難しくない曲を見繕う。 ワクワク。 わたしも讃美歌をやるだろうな、、 オルガニートの譜も作る予…

発表会の季節が

発表会の季節が来るたび わたしはいつも自分のことを魔女みたいだな、、 と思う。 生徒さんが来るのを もうすぐ来るぞーと待ち構えている。 なにしろ、生徒さんが部屋に滞在するのは ほんの短い時間だ。 その間に、萎れ気味の風船をふうわりと膨らませるがご…

ぴたっとくるか

音楽をやっていて お教えしていて よく ぴたっとくるか ということがいちばんだいじだな、、 と思う。不器用だったり、拙い弾きかただったとしても その人が その人の感覚を研ぎすませて だれの言う基準でもなく、 その感覚、センス、にぴたっとくるものを …

太陽と月

神は その人その人に あるものと ないものを 等しく つくった。あるものは太陽、 ないものは月 をつかって、その人が 地上にあらわれるときに その人を照らすようにして。

夏の終わり

夜、開け放した窓の外から 秋の虫の声が響いてきます。たいていは遅めのごはんを終えて 片づけもしたら 練習をしようかな と思うのだけど迷う。 このいまだけの響きをゆっくりと聴いている のもいいな、、、 お盆のころ、涼しいところへいったら 終わろうと…

末摘花

末摘花は 笑いものになるほど器量がよくなく 歌も冴えず かつ常識にも欠けて とんちんかんな振る舞いをするような女性でだから源氏にも 呆れたような歌を返してもらったり なんであんな人と関わってしまったかな、、 と思われながら 続いていったわけだけれ…

rewrite

小さな、書き換えの話。 小学校1年生のとき クラス全員がひとりひとつずつ じぶんの鉢で朝顔を育てていました。 いまの小学生と同じように、、担任の先生にマジックで大きく それぞれの名前を書いてもらった プラスチックの青い鉢が 校門を入ってすぐのテラ…

断片

モンスターズインクという映画が ありました。子どもと一緒に何回観たかな、、あの世界では かわいい子どもたちの ギャー!!という 恐怖によるスクリームが モンスターズインクなる会社の売る 動力源になっていてそれで子どもたちは 夜な夜な恐ろしい目に遭…

星の描画

内なる衝動が湧いてくると 次の瞬間それを始めてしまうわたしは それをどうにも変えることが できませんが ちょっとした疑問から 最近はとうとう 占星術にまで首をつっこみ始めました。 ずっと、占星術に助けられてはきたけれど じぶんでホロスコープを読む…

ゆっくり弾く

ゆっくり弾く というのは いまに生きる だな と思う。いそいでいるとき わたしたちは、もっともっと となっていて いまを受け入れていない、、いそがないとき ゆっくりやるとき わたしたちは 満足いっているわけではないかもしれない いまをうけいれて (と…