三部形式とは
オーソドックスな音楽形式のひとつで
A-B-A のかたちをとっているもの。
大きな作品に限らず、小さな子どもが弾くようなちょっとした作品も
この形式でできていることは多いから
レッスンではどのお子さんにもこの三部形式について伝えるときがきます。
そのときいつも、ぞっとしない程度に、と思いつつ伝えるのは
かならずAはちがう姿になって帰ってくるということ。
◯ちゃんが朝おうちにいて、それから出かけたらなにか出来事があった。
それが終わって、お母さんのいるお家に帰ってくる。
ほっとするね、よかったね、大好きなおうち、◯ちゃんは◯ちゃん、
だけど◯ちゃんはもう朝の◯ちゃんとまったくおんなじではない。
戻ってくるところほど、しずかにショックな部分はない、というか
この変容のすばらしさといったら、というか、、
どんなふうに戻ってこられるかが表現の要だといつも思う。
いまは三部形式を現実のなかに感じている気がします。